もう一つ、「知ること」の大切さについてお話しします。「イクボス研修」、「育休復帰者研修」などのダイバーシティ研修では、管理職に「保活」という言葉を知っているか、育休復帰者・時短勤務者には、「マミートラック」という言葉を知っているか聞いています。すると、ほとんどの社員が知らない。相手のことも自分自身のことも知らないわけです。この「知らない」ということに気づくことが、ダイバーシティ推進への第一歩です。
例えばマミートラックという言葉を知ることは、ワーキングマザーが自分自身を知ることを促します。社会通念や思い込みなどの「ねばならない」という呪いにかかっている自分、立ち止まっている自分に気づくことができるのです。
会社が生き残るためには、変化を受け入れ、変わらなければなりません。「知ること」は変化に向けたスタートです。ダイバーシティ関連研修では、この「知る場」を提供しています。ぜひ知って、考え、行動し、将来は自分が伝える立場になって、「知る→考える→行動する→伝える」のサイクルを回してほしいと思います。
少子高齢化、外国人労働者の受け入れなど、今後10年で日本の社会は間違いなく大きく変化します。会社が生き残るために、ワークライフバランスの実現、ダイバーシティ推進は欠かせません。みなさんと共に悩み・楽しみながら、当社らしく一歩一歩地に足をつけて活動していきたいと思います。