WORK LIFE HAPPY
ワークライフハッピー

"ワーク・ライフ・ハッピー"への
はじめの一歩は自分から

髙野 由起子さん

profile

1991年入社、鉄鋼系基盤SEとして企画・技術を担当。2014年全社横断ワーキング活動にて「女性活躍推進」をテーマに活動。2017年より人材開発部 ダイバーシティ推進グループ長。2人の息子の母親。

ダイバーシティ推進グループ長として、当社のダイバーシティ推進をけん引する髙野さん。
ダイバーシティ推進とワークライフバランス実現のヒントを聞きました。

「ダイバーシティ」と「ワークライフバランス」

ダイバーシティ推進とワークライフバランスは、会社のビジョンにむかって社員一人ひとりが自分の役割を果たし、経営に貢献するための両輪です。

当社の現在のダイバーシティ推進を一言で表すと「会社の夢を実現するために性別・国籍・考え方・働き方に関係なく、一人ひとりみんなが認められ、笑顔で頑張れる環境作り」です。一方でワークライフバランスは「ワークもライフもハッピーにイキイキと健康に働けること」を目指しています。厳しい場面もあるとは思いますが、働くなら楽しく! やりたいですよね。

「他責でなく自責で考える」

「育児だけでなく仕事をもっともっとやりたい」と考えているワーキングマザーはたくさんいます。ただ、どうしても「仕事が思うようにできないのは、パートナーが非協力的だからだ」など、他責で考えがちです。「自分はどうしたいのか」を伝え、「他に方法はないか」と考える「自責」の姿勢も必要です。何を隠そう、私自身も出産後「他責」で物事を考えていた時期がありました。

次男の育休復帰後の2001年、当時在籍していたエクサは日本IBMの子会社になりました。その時、日本IBMに女性活躍推進を目的とする「ウィメンズカウンシル」があることを知り、「誰かうちにも作ってくれないかな?」と考えていました。でも、いくら待っても出来なかった(笑)。

その後、2006年に仲間を誘って女性活躍推進をテーマに活動を始めたことがきっかけで、日本IBM初の女性理事でエクサ監査役だった渡辺 善子さんとお話しする機会がありました。その時教えていただいたのが「他責ではなく自責で考えなさい」ということです。女性が活躍できていないことを「環境・他人のせいにしない」「自分たちでできることは自分でやりなさい」と教えていただきました。

この事がきっかけで、私は他責で考えていた自身に気づき、自分のはじめの一歩を踏み出すことができました。

自らが変化するためには「知ること」が必要

もう一つ、「知ること」の大切さについてお話しします。「イクボス研修」、「育休復帰者研修」などのダイバーシティ研修では、管理職に「保活」という言葉を知っているか、育休復帰者・時短勤務者には、「マミートラック」という言葉を知っているか聞いています。すると、ほとんどの社員が知らない。相手のことも自分自身のことも知らないわけです。この「知らない」ということに気づくことが、ダイバーシティ推進への第一歩です。

例えばマミートラックという言葉を知ることは、ワーキングマザーが自分自身を知ることを促します。社会通念や思い込みなどの「ねばならない」という呪いにかかっている自分、立ち止まっている自分に気づくことができるのです。

会社が生き残るためには、変化を受け入れ、変わらなければなりません。「知ること」は変化に向けたスタートです。ダイバーシティ関連研修では、この「知る場」を提供しています。ぜひ知って、考え、行動し、将来は自分が伝える立場になって、「知る→考える→行動する→伝える」のサイクルを回してほしいと思います。

少子高齢化、外国人労働者の受け入れなど、今後10年で日本の社会は間違いなく大きく変化します。会社が生き残るために、ワークライフバランスの実現、ダイバーシティ推進は欠かせません。みなさんと共に悩み・楽しみながら、当社らしく一歩一歩地に足をつけて活動していきたいと思います。