WORK LIFE HAPPY
ワークライフハッピー

育児中でも
やりたいことはあきらめない

中東 暁子さん

profile

2010年入社来、BIシステム「SAP® BusinessObjects™」導入案件を担当。長女の出産後、半年の産休・育休を経て復帰。現在、時短勤務にてお客様先に常駐し、英語力を生かしてお客様の各国海外現地法人を担当している。夫、娘の3人家族。

高校時代の1年間のアメリカ留学をきっかけに、継続して英語力の向上に努めてきた中東さん。
産休・育休復帰後も、積極的に長期宿泊を伴う英語研修や海外出張に参加しています。
母親となった後も、上手に時間を作り挑戦を続ける現在の様子を聞きました。

英語力を強みとするシステムエンジニアを目指して

私が、本格的に英語を学び始めたきっかけは、高校2年時のアメリカ公立高校への1年間の留学です。留学先は、日本語に一切接してはいけないルール で、一時帰国はもちろん、家族の訪問・電話・メールのやり取りも禁止でした。初めは全く会話できず筆談中心でしたが、半年ほどで日常会話ができるようにな りました。大学進学後は、留学生をサポートするボランティアに参加し、英語に触れる機会を意識的に作ってきました。

現在は、常駐先のお客様海外現地法人のシステム窓口を担当していますが、日々のメールのやり取りをはじめ、電話会議のアジェンダ・議事録作成を全て英語で行っています。

また、私が専門とするSAP製品は、英文技術資料が多く、英語で調べると入手できる製品・技術情報が格段に増え、アンテナを高くできます。

たまたま海外に興味があり、本格的に学び始めた英語ですが、システムエンジニアとして働く今、自らの大きな強みになっていると感じます。

育児中だからこそもっと自分の強みを磨きたい

2018年に長女を出産しました。産休・育休を取得すると、キャリアにブランクができます。このブランクを補うため、強みである英語力をさらに磨きたいという気持ちが強まりました。

5月には全て英語で行われる「国際教養大学 異文化対応力養成講座(4泊5日)」、10月にはラスベガスに海外出張し「SAP TechEd USA(6泊7日)」に参加するなど、英語研修や海外出張に積極的に参加しています。

夫婦ともに両親が遠方在住でサポートを得ることが難しいので、数日間家を空けるには、夫の協力が必須です。幸いなことに、夫が勤務する会社は働き方 改革が進んでおり、「コアレスフレックス」や「在宅勤務」、「一時的時短勤務」などの制度を柔軟に活用できました。その他にも、「ベビーシッター」に保育 園のお迎えを依頼したり、急遽義両親にヘルプを出して娘の世話や家族をお願いし、私を送り出してくれました。常駐先のお客様も「英語頑張ってきます!」と 伝えると、快く送り出してくださいました。

私自身も、家族やお客様に負担をかける分、以前より出来るだけ多く学んで帰ろうと強く思いました。

「自分はどうしたいか」を意識的に伝える努力を

仕事と育児を両立することになっても、やりたいことを最初からあきらめる必要はないと思います。今は日々時間制約との葛藤の中にありますが、時間を生み出す方法はあります。

例えば、私はよく「新幹線」で移動時間を短縮します。お金がかかりますが、自分が使いたいことに時間を割けるので、そこは割り切っています。

最後に、育児中の社員は自らが意図しない配慮を受けがちです。私は、長年「海外出張に行きたい」と言い続け、育休復帰後にチャンスが訪れました。こ の時、もし育児中だからと配慮を受けていたら、声を掛けられなかったかもしれません。チャンスをつかめたのは、私が育休復帰時に「育児中だからと配慮はし ないでほしい」と伝えていたからだと思います。

育児中は特に「自分はどうしたいか」を意識的に周囲に伝える努力が大切だと、今は感じています。