WORK LIFE HAPPY
ワークライフハッピー

将来の夢は世界に通用する
ITアーキテクト

グエン・ダン・コアさん

profile

1993年ベトナム タインホア省タインホア市生まれ。2016年8月ハノイ工科大学卒業後来日、同年10月当社へ入社。現在、JSGI(PT.JFE Steel Galvanizing Indonesia)、JSGT(JFE Steel Galvanizing (Thailand) Ltd)のMESシステム維持管理業務を担当している。

2016年10月から、当社ベトナム現地採用社員の第1期生として働いているコアさん。
母国を離れ未来の夢に向かって日本で働く現在の様子を聞きました。

子供の頃から身近だった日本とIT

ベトナム人にとって、日本はとても身近な存在です。子供達は「ドラえもん」「ドラゴンボール」などの日本のアニメが大好きです。日本での生活を紹介するベトナム語の動画もインターネットにたくさん公開されていますし、日本で働いている友達から話を聞く機会も多く、私も自然と日本に興味を持つようになりました。

ITに初めてふれたのは高校生の頃です。ベトナムの高校生は、プログラミングが必修で、簡単なアルゴリズムとPascal言語を使ったプログラムを学びました。私は、みんなが嫌がる「バグつぶし」が好きでした。バグの原因を調べると新しい知識が得られ、解決すると達成感があります。次第にITに面白さを感じるようになりました。

ベトナムでは、ITの仕事は給与水準が高く、大きなチャンスを掴めるといわれています。家族や周囲からも、将来はIT分野に進んではどうかと薦められていたこともあり、大学進学時には、IT分野に進路を定め、ハノイ工科大学 情報学部に入学しました。

ハノイ工科大学では、日本政府が、「HEDSPI(Higher Education Development Support Project on ICT)」という日本語が堪能な日本市場向けの高度IT人材を育成するODAを実施しています。私はこのプロジェクトに選抜され5年間学んできました。このプロジェクトでは日本語が必修で、ITはもちろん、日本語も一生懸命勉強しました。

最終的に日本で働く決意をした大きな理由は、世界に通用する「ITアーキテクト」になるという夢を叶えるためです。ベトナムでのITの仕事は、オフショアのアウトソーシングが中心で、ITの上流工程にふれる機会が限られています。夢を叶えるために、母国を出て、日本で最先端のITを学ぼうと考えました。

将来の夢を叶えるために日本語の壁を超える

2016年8月ハノイ工科大学を卒業し、同年10月に当社初のベトナム現地採用社員として入社しました。お客様であるJSGI、JSGTの現地日本人スタッフとは日本語で、現地スタッフとは英語でやりとりしています。最近では、上司・先輩が実施した基本設計を元に、詳細設計から開発を任せていただけるようになりました。

しかし、日本に来てから全てが順風満帆だったわけではありません。日本で働く上で最も大きな壁は、日常会話でした。専門用語は仕事で使う内に自然と覚えますが、日常的な上司・先輩の指示が十分に理解できず、仕事でミスをしたこともありました。それからは、指示が理解できなかった場合は必ずもう一度確認したり、上司・先輩の教えは改善できるよう常に気を付けています。

仕事の範囲が広がるにつれ、今はもっと日本語を学ぶ必要があると感じています。昨年の10月からは、就業時間後に当社ベトナム現地採用社員5人で日本語研修に通い、切磋琢磨しながら頑張っています。

日本に来てから毎日多忙な日々です。しかし、昨年の春、上野公園の綺麗な桜を見た時の感動が忘れられません。あの桜を見た瞬間、日本に来て本当に良かったと思いました。いつか自分の夢が叶えられるよう、日本で頑張っていきたいと思っています。