WORK LIFE HAPPY
ワークライフハッピー

入社3年目で母になった私が
管理職になるまで

金山 智子さん

profile

1991年当社入社、神戸事業所(当時)にて新技術調査・研究に携わる。長女、長男の育休を経て、1999年より現在まで「人事給与ソリューション」に従事。2016年グループ長就任、現在は東京に単身赴任し、神戸と東京を往復する日々を送っている。両親、夫、長女・長男の6人家族。

グループ長であり、2児の母でもある金山さん。入社から現在まで、どのように管理職として成長してきたのでしょうか。
また、仕事と家事・育児の両立のコツについてお話を伺いました。

入社後、出産・育休を経て管理職として成長するまで

私は、入社3年目に長女、入社6年目に長男と、早い時期に出産のタイミングを迎えました。早くに子供を授かったので、「会社に必要とされる人材にならないと、先行きがない」という危機感が強くあり、入社から30代前半までは、隙間時間に必死で勉強しました。幸い、夫と同居の両親と共に家事・育児ができる環境で、残業・休日出勤も対応できたので、子供が小さな頃から責任ある仕事を任せていただいていました。当時の上司も「育休は決して評価のマイナスにはならない。」と伝えてくれ、安心して仕事に向き合うことができました。

ここまでで、随分「真面目な社員」と思われたかもしれません。しかし、入社10年目位にはすっかり「生意気な社員」になっていました(笑)。「この上司のやり方は正しい、あの上司のやり方は間違っている」と自分なりの尺度を持つようになり、幾人かの上司とは随分ぶつかりました。そのうち、自分が正しいと感じたマネジメント手法を「マネージャーの心得」として書き留めるようになりました。

入社14年目に管理職になりました。その後、管理職5年目に担当した案件が、大きく成長する契機になりました。

担当案件は、メインシステムを他社が受注し、一部を当社が担当するという案件でした。私はここで、今まで正しいと思ってきたマネジメントを基準にして試行錯誤しながら進めました。結果、数名の小さなチームが大きな力を発揮し、次第にお客様に任せていただける領域が広がり、数年後には大口のお客様になっていただけました。この時、「私のやり方は間違っていなかった」と、自信を持てるようになりました。

私は生意気な社員でしたが、納得のいかないことを「おかしい」と感じていたからこそ、成長できたと今では思っています。

両立のコツは、生産性の向上と周囲の協力を得ること

家事・育児・仕事の両立は本当に大変ですが、2つコツをお伝えします。

1つめは、仕事で「手戻り」を出さないことです。手戻りを出さないコツは、顧客や上司の求める成果物を事前に共有すること、近道を考えること、周囲と合意しながら仕事を進めること、自分の作業を周囲に見える化することです。「手戻り」がないだけで生産性は大きく向上し、限られた時間で成果を出すことができます。

2つ目は、両親、夫、近所の方など周囲と良好な関係を築き、協力を得ることです。私が両立で一番大変だったのは、子供達が中学生になり思春期を迎えた頃です。子供が小さい頃は「時間と体力の勝負」、しかし、思春期に入り複雑な心を抱え悩む子供には「精神的な支え」が必要です。この時は、外部のプロに相談し、多くの方々に協力いただきながら乗り切ることができました。周囲の協力なしでは、決してここまでやって来れなかったと思っています。

最近、若手社員が「うちは、本当に良い会社ですね」と言ってくれ、嬉しい気持ちになりました。自らの経験も生かしながら、すべての世代の社員の居心地がよく、パフォーマンスが発揮できるような環境作りを実現していけたらと思っています。