就業にあたり、最も不安だったことは「車いすでの通勤」です。乗り継ぎ駅のバリアフリー状況や朝のラッシュ時の混雑具合、駅から会社までの経路に問題はないか、また腕や手の力が弱く傘がさせないため、出社が天候に左右されないかも不安でした。
そこで、入社前に実際に自宅から浜松町本社まで出社し、職場内のバリアフリー状況をシミュレーションする機会をいただきました。当時まだ移転前だっ た浜松町本社を見学させてもらい、「多目的トイレ」や「自動ドア」、「セキュリティカードセンサーに手が届くか」などを確認し、不安を解消することができました。
入社後は、会社の制度も活用しています。「フレックス制度」を利用して通勤ラッシュを回避したり、帰宅時に天候の悪化が予想される場合には、早めに帰宅したりしています。
また、車いす通勤は、強風時や積雪時には身動きがとれないため、悪天候時に備え、在宅勤務の利用環境も整えてもらいました。幸いまだ利用実績はありません。
職場も「できること」「できないこと」を伝えられる雰囲気でした。職場のレイアウト改善や、会議時のパソコンの運搬など、自分では難しいことをサポートしてもらっています。