Project Story
プロジェクトストーリー

プロジェクトストーリー6MerQurius Netプロジェクト

いかに多くの人にシステムを使ってもらうか
営業は顧客とSEをつなぐ大事な要

MerQurius Netプロジェクト

introduction

広く使ってもらえるシステムをつくる、
その方向性を探ることはお客様との接点に立つ営業の仕事。
食品メーカーにとって重要な商品の原材料スペック管理。
各社の原料規格書を共通化し、
業界のスタンダードにした"MerQurius Net"プロジェクト。

ここがポイント

  • 各社で異なる原料規格書を共通化
  • お客様の意見を取り入れるだけではなく、こちらからも標準となるシステムを提案
  • お客様との付き合いから生まれる次につながるヒント
MEMBER

営業部門(自社製品)

菊池 祐希

入社2003年

膨大な食品の原料を管理するMerQurius Net

食品メーカーの商品に何が入っているかを管理?

菊池たとえば、チョコレートを商品としている食品メーカーがありますね、チョコレートは作るけど、その原料をメーカーですべて作っている訳ではないので、そういうものは原料メーカーから購入するわけです。それで、原料ごとに原料規格書という書類があって、サプライヤーである原料メーカーは、「この原料はこういうスペックです」という記入を求められます。チョコレートに何が入っているというデータは、私たちが開発した"MerQurius"というシステムで管理していますが、今回のプロジェクトではその原料規格書を集めるためのサービス、"MerQurius Net"を立上げることでした。
以前はメーカーごとに個別の原料規格書を使用していましたが、今は、当社の"MerQurius"が、大手をはじめ、多くの食品メーカーで使用されてスタンダードになりました。原料を販売するサプライヤーは、販売時にメーカー個別の原料規格書ではなく、共通化された" MerQurius Net"の原料規格書を使用することで労力の軽減になっていると思います。
また、昨今、アレルギーの問題なども多いですが、アレルギー物質の項目が増えても、このサービスならば各社で対応する必要がなく、こちらでフォーマットに反映させることができます。原料規格書そのものの管理もアウトソースできることになります。もちろんこれは一例に過ぎません。メーカー側、サプライヤー側の両方から多くの点で導入メリットを感じていただけていると思います。

お客様に合わせるばかりではなく、価値あるものを提案する

共通化する際、食品メーカーごとに原料規格書にこだわりがあったのでは?

菊池やはり、各メーカーでは長年使用されてきたフォーマットがありましたし、メーカーごとに「こういう仕掛けが欲しい」「この項目が必須で」などいろいろな意見が出ました。しかし、同じフォーマットを維持しないと結局元の個別規格書に書くことと変わらなくなる。サービスの標準を崩さないようにすることがポイントでした。
最終的なシステムの判断は、SEの仕事になりますが、お客様とシステムの方向性を調整するのは私たち営業の仕事です。けれどもお客様の意見を全部システム部に持って帰ったら、なかなかプロジェクトは進まない。そのあたりの調整はやはり大変でしたね。
大手数社の担当者に集まっていただいて、フォーマットの内容を一緒に検討していただくような機会も設けました。そうしていくつかの合意の上でサービスを立ち上げました。
このプロジェクトを通じて、サービスを広く使っていただくにためは、お客様のお話は丁寧にうかがいながらも、そのままお客様の使い勝手のいいように調整するだけではなく、「お客様に納得していただけるシステムやパッケージ、お客様にとって価値あるものをいかに用意し、こちらから提案するか」ということが大切だと痛感しました。

お客様と一緒に業界を変えていく

このようなシステムを売るという仕事の醍醐味は?

菊池業界のトップ、中心にいる方々と直接お話ができるのは本当に刺激になります。そのような中で、「なるほど、じゃあこういうものを作ればいいのか」など、より業界に貢献できるものを作るヒントをいただいたりします。逆に私たちが業界内の情報に詳しいということで意見を求められるなど、頼られることもあります。システムの販売に限りませんが、営業はいろいろな方とお付き合いできるのが非常に面白いですね。
もちろん、顧客ばかりではなく、新しい食品メーカーにも伺います。"MerQurius" "MerQurius Net"を持っていって、感謝されることもあります。大手食品メーカーが培ってきたシステムを導入できるわけですから、これからという企業にとっては大きなメリットです。商材自体が力を持っていることは、営業にとってありがたいですし、やりがいにつながります。
これからもお客様とのつながりを大切にして、そこから業界の向上につながるようなものを現場と作り、販売していきたいと思っています。